せっかくの3連休なので、鎌倉に行こうと思いつく。
朝8時に家を出て分倍河原駅へ。南武線で登戸まで行った後、小田急線に乗り継ぐ。
普通に行くなら川崎や横浜方面で横須賀線に乗り継ぐところだが、仕事や、12月に横浜に行った時に通ったルートばかりなので小田急江ノ島線にする。
小田急線では各停片瀬江ノ島行きから新百合ヶ丘で急行に乗って相模大野まで行き、相模大野で一回乗った各停片瀬江ノ島行きを見送ってから急行藤沢行きに乗り換える。
小田急江ノ島線も住宅が立ち並ぶ風景の繰り返しなのだが、長後のあたりで富士山が見えてきた。富士山が見えるとなれば乗ったかいがあったというものである。
藤沢に着いた後は、まず東海道線で大船へ出る。それにしても、一日数本のライナーでしか1・2番線は使わないというのは贅沢である。
大船からは横須賀線に乗って…と思ったらアナウンスが入ってきた。根岸線ホームの電車が横須賀線に直通するのでこちらを使うようにとのこと。横須賀線ホームに着いた時点で根岸線ホームには電車が入っていたので間に合わないなと思っていたのだが、アナウンスが入るくらいなので乗れるのかなと思って、根岸線ホームに着くと電車が発車前だった。この根岸線から横須賀線に直通する電車は横浜線から直通してきた土・休日に1本だけある珍しい電車である。珍しいのはよいけど、鎌倉に行くのに横浜線の205系というのはなんかやっぱり違和感があるというものである。何でてめえがここにいるんじゃ、と突っ込みを入れながら北鎌倉駅へと向かう。
北鎌倉駅で下車して、まずは、駅を出てすぐの円覚寺へ。
駅を出てすぐの白鷲池では梅が咲いていた。電車を絡めて写真を取ったら絵的には良いかなと思ったが、鉄道の信号機が入るので、ちょっといまいちだった。
円覚寺に入ると、梅が結構咲いていた。とはいえ、高いところだとまだまだこれからといった感じではある。
舎利殿ではお経を唱える声が聞こえてきた。単に保存されているだけでなく、現役で使われている生きた寺だなと感じた。奈良や京都の寺院だといかにも観光という感じで、儀式以外ではあまり仏教の修行に使われているという感じがないのとは好対照である。
弁天堂の急な階段を上りきると、ここからも富士山が見えた。
円覚寺を出た後は東慶寺へと向かう。
こちらも梅が5分咲きぐらいにはなっていた。来週あたりは見ごろになるだろう。
東慶寺を出た後は浄智寺へ。
三世仏座像を見た後布袋様のおなかをさすりさすりする。
途中で昼食をとって、さつまいもソフトクリームを食べた後、建長寺へ。
道路を歩いていると建長寺の外門が唐突に現れて、少しびっくりする。
拝観料を払った後、三門を見る。凝った装飾などはないが、実に堂々としたたたずまいは迫力物である。これぞ、鎌倉時代といった感じである。
法堂では修行中の釈迦像を見る。断食でえぐれた腹やひげが生々しい。
心の字をかたどった方丈の裏の庭園もまた趣深い。
方丈の後は、せっかく来たから一番高いところにある半僧坊まで登る。歩いても歩いても、なかなか頂上が見えてこない。階段が急な上、厚着をしていたのでだいぶ汗をかく。半僧坊の直前には羽の生えた天狗の像が出迎えをしてくれた。半僧坊に登ると、ここからも富士山が見えた。
隣の鎌倉学園の学生を目にしながら梵鐘へと向かう。部活だったのだろうか。
国家の平安を願った梵鐘もまた細かく文字が浮き上がっていて実に凝ったつくりである。
建長寺を出た後は、鶴岡八幡宮へ向かう。がけを削って作った道の急さは天然の要衝を生かした鎌倉幕府の立地をよく示しているなと強く感じる。鎌倉は足で回るところだなと改めて思う。
洞門を過ぎると、鶴岡八幡宮が近づいてきた。ここで、裏門から入るというミスを犯してあっさりと本殿にたどり着いてしまう。お参りを済ませた後引いたおみくじは吉。
色々と回り損ねてる気もするが時間もないので、今度は正門から出ることにする。振り返ってみた門はこちらもでかい。
鎌倉駅近くまでは参道になっていて道路の中央に歩行者用の道があるのでそこを通りながら鎌倉駅へと向かう。
江ノ電で長谷駅について、さてどちらを回ろうかということで、まず閉まるのが早い長谷寺へ行くことにする。
黄金の観音様はかなり背が高くてご利益がありそうである。
展示館を出て、外に出ると海が見えた。
前に仕事で行ったYRPとか、横浜とかはどのへんなんだろう。
下に下りた後は、弁天窟にて弁天様や童子たちを拝む。途中の狭いところでは、背が高い方ではない自分でも頭をぶつけそうである。いったいどうやって彫ったんだか。
長谷寺を出た後は、こちらも定番の高徳院にある大仏様を見る。
こちらの大仏は目を閉じた精悍な大仏様だ。
中にも入れるので、せっかくだから入ってみた。
入ってすぐの狭い階段を上がると、大仏の腰の辺りに出る。そのうえの窓になっているところは入れなかったが、見上げると首の部分が分かったり、首が昭和35年に日本初のプラスチックによる補強を受けていたり、台座自体が免震構造になっているなど、実にアグレッシブな補強を受けているなと感じた。この辺の補強の仕方も実に鎌倉らしい。
大仏様を拝んで時計を見ると5時を回っていた。
これから行けそうな所が思いつかなかったので、どうせなら江ノ電を全線制覇してやれということで、長谷駅から藤沢行きの電車に乗る。乗ったのは床が木の電車である。
観光客で混んでいたので立ち席にはなったが、七里ヶ浜近辺では夕暮れの相模湾を見ることができたり、腰越近辺の路面電車区間では車がすぐ横を走っていてびっくりしたり、最後はデパートの2階に直付けしたりと面白い風景がいっぱいで立っていても疲れはしても飽きが来なかった。
藤沢駅につく頃にはすっかり夜になっていたので、夕食をどうしようかと少し考えて、横浜の中華街でとることにしようと思い立つ。
まず、大船駅まで東海道線で行った後、根岸線に乗って関内まで行くことにする。大船駅ではじめにやってきたのは横浜線直通の205系だったので、次の京浜東北線の209系で関内駅に行く。205系を避けたのは純粋に気分の問題である。南武線、武蔵野線、埼京線で散々乗ってるし。暗くてよく分からなかったが根岸線もまた、住宅地を縫って走っていく。横浜が近づくにつれて流通施設などが増えてくると港町に来たなと感じてきた。
関内駅で降りた後は横浜スタジアムの横を通って中華街へ。意外と歩くので、一つ前の方が良かったかなとちょっと思ったり。
中華街では刃削麺と餃子を食べる。また肉まん食べるの忘れた。
中華街を出た後は元町・中華街駅からみなとみらい線、東急東横線、南武線と乗り継いで分倍河原へと戻る。