第一日 上田の一日(2009年5月4日)

いつものあいつと横目で見ていたあいつで上田に行く

 長町駅経由で仙台駅へ。
 仙台駅に着くとお座敷藤原祭り号とリゾートみのり号が次々とやってきたので、写真などを撮ってみる。お座敷とか、ゆとりのあるリクライニングシートとか、いつか乗ってみたいものである。そういえば、リゾートみのり号といえば、風邪ひいて休んだときにラジオを聴いてたら出てきた、名前が同じ声優兼歌手の人が早速乗ったということで吹き出したことがあったっけ。
 新幹線改札口をくぐった後、ポケット時刻表と観光ガイドブックを購入。
 ホームに上がるとMAXことE4系が4つの新幹線ホームのうち、3つに停車するというなかなか押しの強いシーンに出くわす。1編成だけでも近くから見ると背の高さと先頭の形状で車両数の割りになかなか押しが強いというのに、それが3つと来た日にはかなり強烈である。
 これまた、ちょっと珍しい仙台駅でのはやて号とこまち号のスムーズな分割シーンを見た後乗車。
 乗車後は静かなMAXの1階でどのように回ろうか考える。
 福島駅で、つばさ号の連結を待っているとJR東日本の研修中の女性社員と目が合って、ちょっと照れる。MAXの一階から見上げる妙な視線だったので、なおさらである。

 大宮駅で40分時間が空くので、少し早いけど昼食をとる。

 昼食の後はいつも横目で見ていたあさま号で上田へ。新幹線を待っていると仙台行きのこまちと書かれたはやてなんていう変なものに出くわしたり。
 高崎までは東北新幹線の宇都宮までの道のりから田畑を引いた感じなのだが、高崎から軽井沢まで碓氷峠を含むひたすらの坂登りは乗っていても登っているということが明らかにわかる強烈さである。トンネルなので、駅やスノーシェルタなどが出てくる山形新幹線の福島−米沢間の板谷峠より面白みはなくなったけど、登りの強烈さはかなりすごい。新幹線がトンネルで抜けるようになる前はどれだけ登っていたんだか。

別所温泉

 30分ほど電車を待って、別所温泉行きの電車に乗る。
 電車自体は中古なのだが、大型LCDを使った見やすい運賃表示とか、自動放送とか、ちゃんと車椅子用スペースを設けたりとなかなか充実した内容。21世紀のローカル鉄道の見本という感じである。

 まずは、片参りにならないよう、北向観音にお参りする。温泉を観音の左から上田市街が一望できるのだが、曇っていたので、浅間山までは見えなかった。

 ここまでで、結構汗をかいたので石湯で一風呂浴びる。疲れが取れたのはいいけど、体が温まったのでかえって汗をかいたり。

 石段を登って安楽寺へ。庭園のつくりを見て鎌倉で見たような感じを受ける。鎌倉時代のつくりなので、おかしくはないのだが、寺の入り口あたりのつくりは東慶寺の庭園に通じるものがあると思う。拝観料を払って八角三重塔を見る。上っていく途中で空を見ると木漏れ日がさしてきて気持ちがよい。

 安楽寺の次は常楽寺。こちらは天台宗の寺で、萱葺きの屋根が実にきれいである。北向観音を守護するとのことなので、北向観音の願い事の続きを願う。石造多宝塔も近かったので、一緒に行く。森の中を歩くというのは実に気持ちがよいというものである。

 常楽寺を出たところで、電車の時間が近くなったので、別所温泉駅へ。駅長さん、駅員さんが若い女性なのだが、袴姿ということもあってか発車する電車の乗客に向けた礼などなんともかわいく感じる。フィギュア鉄道むすめの元ねたにもなっているのだが、本物のほうがかわいいと思う。そんな、素敵な上田電鉄別所線なのだが駅のポスターなどを見てると苦戦しているようで、がんばってほしいものである。

上田市街を巡る

 上田駅に戻った後は上田城、柳町と回る。夕方だったので博物館とかに入ったわけではないのだが、上田城址の公園、柳町の街並み、商店街とそれぞれ街の性格を生かした街づくりができていていい街だなと感じる。
 上田神社では、真田昌幸公、幸村公に休み明けの仕事の成功をお願いする。
 今日の宿、上田第一ホテルに入る。ごく普通のビジネスホテルなのだが、風呂はきれいで十分な広さがあるし、値段も東京よりはずっと安いし、  荷物を置いた後、太平庵で夕食として、そばの舌触りと香りを楽しみながら天ぷらせいろを食べる。さすが、蕎麦どころ。

 ホテルに戻った後は、ノートPCでこれを書いたり、掲示板にレスを返したり。
 明日は善光寺に行く予定だが、ニュースでも大混雑の様子を見たので、朝食をとったら早めに行くことにしよう。

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